記事 · 2026年10月30日
WordPress 7.0 の AI 機能とは? AI Client、Connectors、Abilities をやさしく
WordPress 7.0 で本体に入った AI の仕組み(AI Client、Connectors、Abilities API)。何ができて、何ができないのか。AI Engine を使っている場合はどうなるのかも整理します。
2026年5月に公開された WordPress 7.0 では、AI のための仕組みが本体に入りました。「WordPress に AI が入ったなら、プラグインはもういらない?」という声も聞きます。結論から言うと、**本体に入ったのは主に「土台」**です。この記事では、それぞれが何をするものかを整理します。
AI Client:プラグインが AI を呼ぶための共通の窓口
AI Client は、プラグインが AI のモデルに問い合わせるための、共通の PHP の仕組みです。OpenAI、Anthropic、Google など、どの会社の AI でも同じ書き方で呼べます。
これは開発者向けの部品です。AI Client があるだけでは、サイトにチャットボットが出たり、記事が自動で書かれたりはしません。プラグインがこの部品を使って機能を作る、という形です。
Connectors:API キーを一か所で管理する画面
設定 → Connectors という画面が加わり、AI の会社ごとの API キーを登録できるようになりました。最初から Anthropic、Google、OpenAI に対応しています。プラグインごとにキーを入れ直さなくても、AI Client を使うプラグインはここのキーを使えます。
Abilities API:プラグインが「できること」を宣言する仕組み
WordPress 6.9 で入り、7.0 で広がりました。プラグインが「自分は何ができるか」を、権限チェックつきで登録する仕組みです。AI がサイトを操作するときの「道具の一覧」になります。詳しくは Abilities API と MCP Adapter の記事で。
できないこと
- 本体だけで、サイトにチャットボットが置けるわけではありません
- 本体だけで、Claude や ChatGPT からサイトを操作できるわけではありません(MCP のサーバーが別に必要です。MCP を WordPress の標準の一部にする方向も、2026年10月に WordPress の AI チームで議論が始まっています)
どちらも、これらの部品を使うプラグインの役割です。
AI Engine を使っている場合
AI Engine は、WordPress 7.0 より前から、チャットボット、MCP サーバー、Workspace などを提供しています。7.0 になっても、それらはそのまま使えます。そのうえで、7.0 の仕組みとも連携します。
- Connectors:WordPress 7 の Connectors 画面に、AI Engine に管理を任せるかどうかの案内が出ます。任せるかどうかは選べます(初期設定では何も変えません)。任せると、AI Engine に登録したキーと Connectors 画面が同期します
- AI Client:管理を任せた場合は、ほかのプラグインが AI Client で OpenAI、Anthropic、Google などを呼んだときも、AI Engine の設定を通るようになります
- Abilities:MCP の設定で Abilities をオンにすると、ほかのプラグインが登録した abilities を、AI Engine の MCP から使えます
どれも、WordPress 7 のときだけ動きます。それより前のバージョンでは、何も変わりません。
まとめ
- WordPress 7.0 の AI 機能は、プラグインのための「土台」(AI Client、Connectors、Abilities)
- チャットボットや、Claude・ChatGPT からの操作(MCP)は、プラグインの役割
- AI Engine はそのまま使え、7.0 の仕組みとも連携できる(Connectors の管理は任意)
Claude や ChatGPT から WordPress を操作したい方は、MCP のページからどうぞ。