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記事 · 2026年10月30日

WordPress が乗っ取られたかも? 確認する場所と、やること(消しても戻るマルウェアにも)

見覚えのない管理者、知らないページ、急なリダイレクト。WordPress が乗っ取られたかもしれないときに確認する場所と、正しい対処の順番。ファイルを消しても復活する新しいマルウェアについても。

懐中電灯でウェブサイトの陰に隠れた小さな虫を見つける Meow Apps の猫

サイトの様子がおかしい。知らないページが Google に出ている、訪問者が別のサイトに飛ばされる、ホスティング会社から警告が来た。そんなとき、慌てて手当たり次第に消すのがいちばん危険です。この記事では、確認する場所と、対処の正しい順番をまとめます。

まず知っておきたいこと:消しても戻るマルウェアがある

2026年10月、セキュリティ企業の Sucuri が「SC」と呼ばれる WordPress のマルウェアを報告しました。少なくとも8 か所に自分の複製を隠し、どれか一つが残っていれば、ほかを全部作り直します。

  • ファイル(wp-content/advanced-cache.php、mu-plugins、普通のプラグインのコピー、ZIP)
  • データベース
  • サーバーのメモリ(共有メモリ)。ファイルとデータベースをきれいにしても、メモリに残ったコピーから復活します

さらに、管理画面から自分の姿を隠し、隠れた管理者アカウントを作り、訪問者にスキマー(カード情報を盗むコード)などを仕込むことがあります。

つまり「怪しいファイルを一つずつ消す」掃除では、勝てないように作られています。

確認する場所

管理画面だけを信じないことが大切です。乗っ取られたサイトでは、管理画面が嘘をつくことがあります。

  • Google:site:あなたのドメイン で検索し、身に覚えのないページ(スパム、怪しい商品)がないか
  • Search Console:「セキュリティの問題」に警告がないか
  • ホスティング会社:マルウェアの警告、急な CPU やメモリの使用量の増加
  • ファイル:wp-content/uploads に .php ファイルがないか。wp-content/mu-plugins に覚えのないファイルがないか。キャッシュのプラグインを使っていないのに wp-content/advanced-cache.php がないか(ホスティング会社のキャッシュ機能が作ることもあるので、心当たりがなければ確認を)
  • ユーザー:管理画面の ユーザー に見覚えのない管理者がいないか。ただし、上のようなマルウェアは管理画面から隠れるので、ここに何もなくても安心はできません。可能ならホスティング会社の phpMyAdmin などで、データベースのユーザー一覧も確認します

やること(順番が大事です)

  1. 記録する:見つけたもの(URL、ファイル名、日時)をメモやスクリーンショットに残す。消すのは後です
  2. ホスティング会社に連絡する:多くの会社は調査や復旧を手伝ってくれます。共有メモリの中身まで消すには、サーバー側の作業(PHP やサーバーの再起動など)が必要なこともあります
  3. きれいなバックアップから戻す:感染する前のバックアップがあれば、それがいちばん確実です。いつ入られたかわからない場合は、専門の業者に頼むのが安全です
  4. 入り口をふさぐ:WordPress、プラグイン、テーマ、そして PHP を最新に。最近では PHP2Shell のように、PHP 自体の脆弱性が入り口になることもあります
  5. 鍵を全部変える:WordPress の全管理者のパスワード、データベースのパスワード、ホスティングと FTP のパスワード、そして wp-config.php の「ソルト」(ログイン中の人を全員ログアウトさせます)

予防のために

  • 毎日の自動バックアップを、サーバーの外に:乗っ取られたサーバーの中にあるバックアップは、汚されているかもしれません
  • 使っていないプラグインとテーマは削除:停止しているだけでは、ファイルは残ります
  • 管理者は必要な人だけ:権限の少ないアカウントで普段の作業をする

AI を WordPress につないでいる場合も、AI は承認した人の権限で動くので、管理者の数を絞ることはそのまま安全につながります。詳しくは AI エージェントに WordPress を任せる前にで。