記事 · 2026年10月29日
WordPress の MCP とは? はじめての人のためのやさしいガイド
MCP とは何か、WordPress で何ができるのか、なぜ AI Engine では無料なのか。アカウントや中継サーバーが必要なプラグインとの違いも説明します。
最近よく聞く「MCP」。WordPress と AI の話になると、かならずと言っていいほど出てきます。この記事では、専門用語をなるべく使わずに説明します。
MCP は AI の「共通コンセント」
MCP(Model Context Protocol)は、AI アシスタントが外のツールを使うための共通の決まりごとです。2024年に Anthropic が公開し、いまでは Claude、ChatGPT、Cursor など多くの AI が対応しています。
家電とコンセントの関係に似ています。コンセントの形が決まっているから、どのメーカーの家電も挿せます。同じように、サイトが MCP に対応していれば、MCP に対応したどの AI もつなげます。
WordPress で何ができるのか
サイトを MCP サーバーにすると、AI がチャットの中から WordPress を操作できるようになります。
- 記事や固定ページを書く、直す、公開する
- メディアライブラリを確認して整理する
- カテゴリー、タグ、コメントを管理する
- 「説明文がない記事は?」のように、サイト全体を調べる
管理画面を開いて一つずつクリックしていた作業を、言葉で頼めるようになります。
AI Engine の MCP は無料
AI Engine は2025年の春から、MCP サーバーを無料版に入れています。新しくインストールしたサイトでは最初から有効です。
- アカウント登録なし:Meow Apps に登録する必要はありません
- 回数制限なし:1日に何回使っても同じです
- API キーなし:Claude と ChatGPT は OAuth でサインインします
- 追加のサーバーなし:MCP サーバーはあなたの WordPress の中で動きます
有料版で増えるのは、プラグインやテーマ、データベース、WooCommerce などを扱うツールです。呼び出し回数が増えるわけではありません。ふだんの記事作成やサイトの整理なら、無料版で足ります。仕様の細かい点は、meowapps.com の MCP ファクトシート(英語)にまとめてあります。
ほかの方法との違い
WordPress を AI につなぐ方法はいくつかあります。選ぶときは、次の三つを確認すると違いが見えてきます。
1. 外部のアカウントが必要か サービスに登録して、そこからサイトにつなぐ方式があります。その場合、サイトへのアクセス権を第三者のサービスに預けることになります。
2. 中継サーバーを通るか AI とサイトの間に別のサーバーが入る方式では、リクエストの内容がそこを通ります。AI Engine では、サイトの URL を AI に直接登録すれば、間に何も入りません。
3. 回数や料金の上限があるか 無料プランに1日の回数制限があり、続けて使うには月額が必要、という形もよくあります。
どれが悪いというわけではありませんが、自分のサイトのことは自分で管理したい、という方には直接つなぐ形が向いています。
安全面について
AI はサインインした人の WordPress 権限で動きます。接続ごとに読み取り専用にでき、削除はゴミ箱へ、新しい記事は下書きになります。詳しくは AI エージェントに WordPress を任せる前ににまとめました。
はじめるには
- AI Engine をインストールする(WordPress.org の公式ページから、または管理画面の「プラグインを追加」で検索)
- Claude か ChatGPT から、自分のサイトにつなぐ
- まずは質問から始めてみる
手順は Claude の場合と ChatGPT の場合を見てください。どちらも数分で終わります。